【校長日誌】終業式
本日で2学期は終わりです。長かった、という感想しか出てきません。
終業式は本日もリモート開催、以下は校長の話です。
みなさん、おはようございます。長かった2学期も今日で終わりになります。
まずはお互いにお疲れ様でした、と言いたいと思います。
学期末という節目です。また、2022年令和4年の締めくくりでもあります。2学期を、また、今年の1年を振り返る作業を、ぜひ各自で行ってください。
小学校、中学校も含めて、学校のいいところは年に何回か節目があるところだと思っています。振り返って反省したり、うまくいったことを称えたり、そして次につなげていく。
失敗も次に生かせればいい経験です、うまくいったことについてはさらにグレードアップさせていく、明日からの冬休みをいい転換点にしてください。
私からは、一つだけお話をして閉じたいと思います。
3週間ほど前に、学校外の方から私宛にお手紙が届きました。差出人の住所は都内でしたので、手紙の内容の想像がつきませんでした。お叱りの手紙でないことを願いつつ開封すると、内容は私にとってうれしいお手紙でした。
本校の生徒が部活動を通じてある展覧会に出品をしていて、そこで作品をご覧になった方からのお手紙でした。
お手紙の内容はこういったものでした。
展覧会で狭山清陵高校の生徒さんの作品を見たのですが、大変すばらしいものでした。できることならば、この作品を参考にして、自分自身の作品を完成させたい。そのための許可をいただきたいので、ご連絡しました。そういった内容が書かれていました。
読み終えて、率直にうれしいとは思いましたが、今は素直に信じすぎるとトラブルに遭遇する可能性もある時代です。作品の本人には、私が中継地点となってやり取りすることの了解をもらって、現在進行中となっています。
何はともあれ、本校生徒が頑張った成果を評価していただいたことに変わりはありません。つい先日、そんなうれしいできごとがありました。
このできごとを通して私が皆さんに伝えたいことは、皆さんが頑張っている姿を、自分では気がついていなくても大勢の人が見てくださっているということです。わざわざお手紙にしたり電話で伝えてくださったりということはほんのわずかしかありませんが、見られている、というのは事実です。
私は、自分の努力を見せびらかしなさい、と言っているのではありません。誰かが見ているから頑張る、誰も見ていないから頑張らない、そういうことではなく、自分の気持ちの向くままに頑張っていれば、本人は気づいていなかったとしても、見てくれている人はいる、そのことを皆さんに伝えておきたいと思います。
勉強や部活動など、人知れず頑張っている人は皆さんの中に大勢いると思います。なかなか報われないなあ、という気持ちになることもあるかもしれませんが、どこかでその努力を見てくれている人がいる、そんなふうにとらえて、頑張り続けてみてください。
本来なら、いろいろなことのあった2学期ですから、学校行事のこと、成績のこと、また3年生の進路のことなど、話すべきことはたくさんありました。しかし、そういった話をしてしまうと、私が皆さんに伝えたいことが薄れてしまうと思い、あえてしないことにしました。
2学期末にふさわしい話ではなかったかもしれませんが、先日のできごとを皆さんに伝えたいと思い、終業式の私からのお話とします。
ここ数日、寒さが一段と厳しくなってきました。せっかくの冬休みです。どうか健康に留意して、お互いに2023年を気持ちよく迎えていきましょう。 (1,400字)
といったお話をしました。
コロナの影響が何年も続いているため、何がいつも通りなのかがわからなくなってきました。
コロナ前のように、生徒の皆さんが感染の心配をすることなく、いろいろなことに思う存分打ち込める日が来年こそは訪れることを願いつつ、閉じたいと思います。
よいお年をお迎えください。